だんだん涼しくなってきたなぁと思いながらアイスコーヒーを淹れ思った午後。
ポケカばかりして仕事をしてるのか?と言われそうだ。
と言うことでいつも愛用しているアイテムを紹介しようと思う。
正直コーヒーが好きと言う理由だけで始めてしまったこのお店も兄弟の溜まり場になっている。
このお店をやる前までは小さなカフェでウェイターをしていた。
小さいお店なのにたくさんお客様が入る。
正直その頃は珈琲なんか淹れたこともない完全なる素人。初めて淹れた珈琲は泥の味がしたほどの腕前。
しかし店長と俺しかいない店なので仕方なしに珈琲の淹れ方を覚えていった。
そのお店は珈琲豆を仕入れていたので、その焙煎屋さんに淹れ方は学んだ。
一番最初に教えてもらって同じように淹れたにも関わらず、味が全く違う。雲泥の差が素人でもわかった。
その日を境に毎日休憩の時に飲んでもらってはダメ出しをくらう毎日。
『こんなのお店で出せるの?美味しくないね。』
と言われる毎日。本当に悔しかった。
なぜダメか、時間、温度、入れるスピード、学べるものは全て盗んで取り入れていった。
そんな日が半年近く経ったある日、その焙煎屋さんに沢山の珈琲好きがいて講習会をしていた。
『お?来たね?淹れていくかい?』
と言うのでコクリとうなずきいつも通りその一杯に全てのものを詰め込んだ。
その後その焙煎屋さんが同じように珈琲を淹れて出し集まった人達にどちらが美味いか味わってもらうことになった。
おれはこの半年の全てを注ぎ込んだ珈琲に自信を持っていた。
焙煎屋さんがおもむろに言った。
『どっちの珈琲がうまかった?』
皆口を揃えて
『こっちのがうまいな』
とおれが淹れた珈琲を選んでくれた。
この一言は本当に嬉しかった。
焙煎屋さんも少しびっくりしていた感じがする。
毎日努力して頑張っていると報われる時が来るんだなぁと思い、何事もない顔で『ありがとうございます』と言ったのを覚えている。
そしてお店に帰る途中でなぜか涙が少し出てきた。
帰ってその出来事を店長に話したら本当に嬉しそうに褒めてくれた。
その日から珈琲の虜になった。
何事も真剣に取り組みやる事で自信になり評価され自分の糧になる。
そんなこんなでお店をやってるのだがお客さんは兄弟だけだ。
でも良いんだ。
毎日毎日飽きずに珈琲を飲んで
『うまいなあ』
と言ってくれるその一言でおれはこの店をやってて良かったと心の底から思う。
心のバグを取り除く1杯になる事を願って日々淹れている。
あっ、
道具の紹介を忘れてしまった。
次回にも紹介しよう。
そうしよう。
いやドリッパーだけは紹介しよう。
今使っているのはキーコーヒーさんから出ている
『クリスタルドリッパー』
https://amzn.to/31EPu8o
修行時代はV60と言う有名どころのドリッパーを使用していたのだが。お店を辞めた後に焙煎屋さんに行った時このドリッパーいいよ!と言われたので買ってしまった一品。
見た目がなんと言っても美しい。
そしてV60と同じように淹れてみるとスッキリした味わいになるのが分かった。
ドリッパー1つで味が変わるものなのだなと学んだ。その日からドリッパーはクリスタルドリッパーを使っている。
珈琲と言うものは正直自分が美味いと思ったお店があるとする。そこの豆を買って淹れたとしてもお店の味にはならないと思う。
買ってきた珈琲豆の挽き方は粗めか細かいか?お湯の温度は何度か?お湯を注ぐときのスピードは?淹れ方は?
その全てが噛み合った時にお店と同じ味になると思う。正確には似た味にだろう。
同じように淹れたいのなら亭主に入れ方を見せていただき、少しでも情報を取り込み生かせるかだと思う。
とここまで話してなんなのだが。
珈琲と言うものは手間をかけて作るもの。
ただ1人、彼女でも親でも兄弟でも親友でも。1人でも
『おいしいね』
と言ってくれる人がいるのなら全然いいと思う。
その人の為に淹れた一杯なのだから不味いわけない。
1杯淹れる工程を楽しむのも良き、その1杯を追求するもよし。人それぞれ楽しみながらやるべきだと思う。
珈琲は楽しむもの。
いけない。話している内容が分からなくなってきてしまったようだ。
追々道具の紹介をしていこう。
そうしよう。