チルタリスのデッキを結局いろいろ考えてしまって夜が明けてしまった。
眠たい目をこすりながら思った。
『あっおれ、無色デッキ持ってない!』
仕事が終わったら買いに行こう。
そう言えば最近見ていない弟も一緒に連れて布教活動をしよう。
弟のことはよくわかっている、奴も立派なバトルジャンキーだからな。
そんな弟はどんなゲームも極めていってしまう、いわゆる神に愛されしもの。それゆえ敵(兄弟)がいなくなるとすぐにゲームをアンインストールしてしまう程極端な性格。
彼を夢中に出来るゲームはあるのか。。。
いやしかし、、ポケモンカードをやってくれるのか、、?
そんなことを考えながら淹れたコーヒーを飲みながら誰も来ないこの店は大丈夫か?
そんなことはさておき
弟が好きそうなポケカを探しながらスマホを見ていると目についたポケモンがいた

タイレーツ。隊列を組んでいるからタイレーツ。
くくく。
嫌いじゃない。
何?特性を持っている?だと?
名前にタイレーツと付いてるポケモンの防御が1匹につき−20だと。
そうなるとタイレーツVが2体いたら-40、ポケカは最大4枚まで同じカードを入れられる。
場にタイレーツVを4体出すと-80だと…ガクブル…。
強すぎやしないか…?おれは思った。
鉄壁やないか。てっぺきのじんとはうまくいったものだ!
はっ!まて!タイレーツ…普通の奴がいるのか?
おれは急いで検索した!

いたよ。
マジでいたよ。
なになに。上の技はたねポケモンを呼ぶ…ふむふむ。下の技はタイレーツの数×30だと!!
驚愕した!仮に後攻1ターン目にベンチにタイレーツV4体と普通のタイレーツ1体でツインエネルギーつけたら30×5で…150ダメージ当てれる…だ…と…。
チートや!何だこのポケモン!
防御も固くて攻撃も強い…このポケモンなら弟も気に入ってくれるはずだ!
いや…しかしHPが他のVよりかなり劣ってるじゃないか…こんなワンパン圏内のキャラなんて暴君弟が気にいるはずもな…
………
……

タフネスマント…まるでタイレーツの為にあるグッズじゃないか!
タイレーツVを4体並べて-80にしておき、タフネスマントでHPを50上げた上で攻撃を喰らったとしよう…
タイレーツV HP 160+50=210
てっぺきのじん−80
実質HP290!まじか…チートや…280までの攻撃なら余裕で耐えられるのか…

格闘道場!闘タイプの為のスタジアム!
基本闘エネルギーがついていれば、相手よりサイドが多ければ攻撃力が40アップ!そうじゃなくても10アップするのは強い!
くくく…
要塞や!鉄壁の要塞や!
格闘タイプなんて弟にぴったりではないか!よし君に決めたタイレーツ!
このポケモンを持って弟の心をゲットしてやる!
って早く来ないかなぁ弟…
冷めてしまった珈琲を飲みながら弟を待つことにしよう。
チルタリスのことはすっかり忘れてしまった蒸し暑い日…。