
このアニメは新幹線好きな子供、鉄道マニアたちに一目置かれ、さらに関連おもちゃの販売も驚異的な人気となったテレビアニメだ。
新幹線がロボットになり、未知の怪物体の戦う。武器のネーミングが「改札ソード」「踏切り手裏剣」とまぁ、安直すぎて、アニメを見続けていくうちに逆にカッコよく感じてくる。
ロボットアニメとして一番大事な『ロボットがカッコいい』コレに対しては文句なく合格で、おもちゃが欲しくなるレベルだった。
概要
2018年1月から2019年の6月までテレビ放送されたロボットアニメ。
JR東日本企画、小学館集英社プロダクション、タカラトミーの3社によって立ち上げられた企画により新幹線を題材に作られたアニメである。
テレビアニメ版では新幹線車両はもちろん、実在する鉄道関係施設も登場する。テレビアニメで初めてJRマークが正式使用されている作品でもある。
タカラトミーのプラレールは子供達に超有名だが、ロボットに変形する新幹線のプラレールとして、子供達の絶大な人気を誇った。
あらすじと登場人物
主人公の『速杉ハヤト』少年は、大の新幹線好き!父親と新幹線旅行の約束をしていたが、父親の急な用事で旅行は行けなくなってしまった。

父親の勤める鉄道博物館に忘れ物を届けに館内に迷い込んだ先には、『超進化研究所』があり、父親は研究所の指導長だった。
研究所は『シンカリオン』という新幹線が変形するロボットを作っていて、ハヤトはシンカリオンを運転するのに必要な適合率が96.5%と非常に高いことが分かり、シンカリオン の運転手に採用される。
超進化研究所は異次元からやってくる超巨大怪物体と戦うべく発足された機関であった。
怪物体から日本の平和と安全を守るため、ハヤトはシンカリオンに乗って戦う。

感想
このアニメはいろいろな方向から感想を述べさせてもらいたい!
まず、私は新幹線に興味はない。だがこのアニメを見てからタカラトミーさんの作戦に見事にハマり、主人公機の『E5はやぶさ』を買ってしまいました。

子供が見ても楽しめて、鉄道マニアしか共感できないような言動を主人公のハヤトが発する。
シンカリオンは現在する新幹線『こまち』『かがやき』『つばめ』『つばさ』『のぞみ』…。有名どころの新幹線がロボットになる。
運転手に選ばれた子供達のキャラ設定が細かく、生き生きとしている。
よくある子供が世界を守る系のアニメだが、子供が大人に比べて適合率が高いからシンカリオンに乗ることができる。大人は子供達をバックアップして全力で子供達を守ると覚悟を決めている。
内容は結構マニアというか、新幹線あるあるが盛りだくさんで、怪物体が現れた場所の最寄駅が線路の幅が違うから現地に行けない新幹線があったり、東北に敵が現れたら東北支部のシンカリオン が出動する。てな具合だ。

上の絵を見て「あっ」と思った人もいると思うが、北海道支部の運転手として発音ミクが登場している。
現実にあった新幹線「エヴァンゲリオンバージョンに」ちなんで、アニメ「エヴァンゲリオン」のシンジも出てきてしまう。

敵対する勢力は「キトラルザス」という人類の進化に興味を示す者たちで、『敵‼︎』という感じではない、キトラルザスも人間を知ろうとしたり、感情に流されてハヤトたちに協力したり、ハヤトたちもキトラルザスと歩み寄れないのか?考えたりもする。
敵出ました!戦います!倒しましたぁ!
というアニメ展開では決して無く、キャラ一人一人が、また敵の一人一人がそれぞれ考えて行動していく。
敵の操るシンカリオン も出てきてしまう。

コレがかっこいいんだ…。敵がシンカリオン⁉︎なぜ持っている⁉︎コレにも理由があるんです。
まぁ、ストーリー全75話あるけど、先述したような「敵出る→倒す」を繰り返すわけでは無くストーリーを通してキャラの気持ちや絆、物語が少しずつ変わっていくのを見てるのが楽しいアニメでした。
最後に
子供が夢中になっているのを見てるうちに大人がハマってしまう。
まさにシンカリオンはそれだと思う。
タカラトミーさんが販売してるおもちゃのプラレールでシンカリオン は遊ぶことができる。
新幹線の形態にすると、既存で販売されている新幹線と全く同じサイズになる。
パッと見では、まさかロボットに変形するなんて思わない!

アニメが5年前のものだから、おもちゃはプレミアがついて倍近くの値段まで跳ね上がっている!
2020年の現在なら5周年記念モデルが出ていて、再び手にするチャンスがある。天下のプラレールで、ロボットに変形するものは今後出てこないと思われる。
同志たちよ!買うなら今しかない!
キティちゃんバージョンも出てる(凄)
シンカリオン 同士が合体したり、組み替えできたり、おもちゃだけでもかなり楽しめる仕様になっていた。

本編とは別に劇場版のアニメも発表されている。劇場版オリジナルストーリーで必見だ!
本編を見た後なら、感動が倍になること間違いなしです!

『新幹線変形ロボシンカリオン 』コレについてはロボットはさることながら、ストーリーと設定が本当にしっかりしていて、新幹線が好きになってしまうアニメだと思う。
機会があれば見て欲しいと強く思う。