リザードン争奪戦から1週間が経ったがウンベが店に現れない…
何となく結果が分かってしまうがこればかりはどうしようもない。良い結果だと嬉しいのだが…
最近兄弟が店に来てポケカをやらずにスマホのゲームに夢中になっているみたいだ。何をやってるか聞いても全くおしえてくれない。
しかし楽しそうにやっている。それなのに珈琲だけやたらと頼んでくる。なんて暴君達だ…次男は悲しい…
そんなことはさておき
スマホに夢中になっている末っ子は今週争奪戦なのだが大丈夫か?と聞いたが
『なんかトントントーーンといつの間にか優勝していると思う』
と言う。彼のポテンシャルはとてもすごいものを持っているから信じざるおえないのだが、そんなに甘い世界ではない!
現にポケカ三昧のおれが予…予選落ちな…落なんだ…ぶわぁ
終わった事を引きずっても仕方ない。
今は少しでも末っ子の力になろうと応援している。
兄弟が作業台でウキウキと言いながら楽しそうにしている間にカウンターでポケカを広げてデッキを考えていた。
どんな組み合わせにしてどんなカードを入れたらうまく回るか、何千枚とあるカードの中から60枚を選びデッキを構築する。
時に負けて時に勝ち
その経験から試行錯誤していき組み替え出来上がった自分だけのデッキ。
その過程がとても好きである。
そんな中おれはスランプに陥っていた。
絶対的信頼していたガブギラが先2で27点乗せられムゲンダイナにワンパンされて以降自信をなくしていた。

争奪戦があったのでしばらく考えないでおこうと思ったが終わってみて現実を見るとやはりムゲンダイナと言う化物に落とされ続ける日々…
ガブギラを手放す時だ…
おれの中の何かが問いかけてくる。
確かに環境的にもうガブギラは辛いと思う。しかし握り締める限りムゲンダイナと言う壁にぶち当たる。
現実は残酷だ。
ガブギラを手放すことはまだ出来ない。
しかし現実の環境を見据えて新しい相棒を探さないといけないのは確かである。
おれの中のあいつが言う。
『ムゲンダイナ握れ!力が欲しいんだろ?』

『ちっ力が…ほっほし…』
そんな時
『アイスコーヒーひとつくれー』
末っ子が言う。
現実に戻されたおれは、はっとなりアイスコーヒーを淹れた。
おれは誓った。ムゲンダイナを絶対倒すデッキを考えようと。
ムゲンダイナには屈せぬ!