私は唐突にギルドメンバーとなった。
拠点の立ち上げと、管理においてカールさんは
私のポンコツスペックを見抜き、
あと3人までギルドに入れてもいいから、協力して管理して欲しいと言ってくれた。
もし、拠点を『店』として管理するなら、全面的にバックアップしてくれるし、いろんな情報も提供してくれるという…。
いいやつだ…モテるんだろうな…

誇れることではないが、私に友人はいない!
川原でひとり、空を呑み込もうとしていた男には助けてくれる者はいない。
カールの仲間の3人のうちのひとりの美しい碧眼の女性が、工房をやってみたら?と提案した…。 おふぅ、美しい声だ…。
その刹那、私は工房を作ることを決意した。
ふいに、友人はいないが、私には兄弟がいることを思い出した。