リザードン争奪戦の勉強も程々に久しぶりにジム戦に参加し優勝を目指し末っ子を連れ、おれは新しく組んだブルー型のドラパルトVを意気揚々と握りしめ決戦場に向かった。
末っ子はジム戦デビューもあり少しソワソワしている。
はじめはみんなそうだ。楽しんでくれたら何よりだ。
ブルー型とは

特性を持つポケモンがいなければ山札から好きなトレーナーを2枚持ってこれると言う素晴らしいカード。
デッキに合わせて色々持ってこれるので強いと思う。しかしなんだかんだ言っても特性を持つポケモンを場に出せないとなると言うデメリットは高い気もする。
しかし後出しハンマーを後攻1ターン目に決めたいと心に決めており採用してみている。

先行の貼ったエネルギーを剥がしテンポを遅らせることが出来る。
しかし大体後攻1でブルーが手札に入ってこない。故にハンマーも使えない。
これをブルーの呪いとおれは呼んでいる。
そんなことはさておき
ジム戦の登録も済まし、末っ子もデッキを組んできたようで、もし使えないカードがあるとしたら公式戦では使えないなぁと思いチェックを申し出た。
『いいよ』
素直に見せてくれた。
くくく
手の内をバラすなんて戦士のすることではない。
はっ!
いかんいかん…公平に。おれは騎士道を持ったバーサーカーだった。
『おれのみせてやる』
と手に取ったおれのデッキを見て末っ子は目をキラキラさせている。
うむうむ。
純粋で良いな。
そしてここのジムはおれが参加者1人しかいなくて優勝をしたことがあるジム!
言わばホーム!さぁ今日は何人いる!
『ポケモンカードのジムバトル参加の方はここに来てください』
そのアナウンスで会場に緊張感が走った。
おれと末っ子は半ばドキドキしながらも集まった。そこには…
小さな戦士が1人いた。
『では3名様ですので対戦よろしくお願い申しまーす』
まさか!おれと末っ子でワンツーフィニッシュのつもりが…
予定が狂ったぜ。
そして始まった初戦。
おれと小さな戦士との戦い。
小さな戦士はその戦歴を物語るようなスリーブ をつけず歴戦の傷がしっかりと刻まれているカードだった。
幾千もの戦いをして来たのであろうオーラを纏っていた。
始まってみると出て来たのはサーナイトV!ふつくしい。

おれ恐怖を感じた。対戦するのは初めてのカードだ。
しばらく殴り合いが続いたその時!

奴は出て来た。
ダメカンを18点乗せつつ殴っては回復されこちらの攻撃を耐え続ける鉄壁の守り!
こちらはMAX13点しか乗せれないドラパルト

殴っても回復されなかなか倒れない。
そして前のドラパルトVMAXがやられてしまい。後ろに控えていたドラパルトVMAXを出し踏ん張っていた。
しかしドラパルトVMAXはベンチに5点ダメカンを好きなように乗せれるポケモン!
サーナイトは回復されつつもじわじわ後ろのベンチにダメカンを貯めて行きサイドを6枚取り切ってなんとか勝てた。
小さな戦士は強かった。
そしてありがとうとても楽しかった。
またどこかで会ったら是非お手合わせを願いたい。
そして次に末っ子との決勝対決!
ここで負けてしまっては
『なんだ…ポケカつまらんなぁ』
と言われそうだ。ここは完膚なきまでに勝って悔しがらせるのが末っ子のためだ。
彼のことはよく分かっている。負ければ負けるほど対戦を挑んでくる。言わば負けず嫌い!
そして対戦が始まったその時!
事件は起きた。
『お金かかってそうなデッキ…』
ぼそっと横から聞こえた。
我に返って横を振り向くと…
小さな戦士がニヤニヤしながら立っていた。そして去っていった。
明らかにおれのデッキを見て言ってたよな…
目の前でニヤニヤしている末っ子。
おれもニヤニヤし対戦を続けることにした。
とても白熱したので次の機会に…