このアニメ『四月は君の嘘』は涙成分が不足している方に見て欲しい。
中学生の甘酸っぱい青春が満ち溢れる時間を過ごして欲しい。

概要
この原作は月刊少年マガジンに2011年から2015年まで掲載されていた新川直司先生の作品だ。全11巻。
アニメは2014年に始まり全22話の2クールで放映された。コミックスの終わりに合わせてアニメも終わるという、原作知ってる人も最終回はアニメにもドキドキできるように作られていた。
主人公達が奏でる音楽もクラシックに興味がなかった人もちょっと聞いてみようかな?みたいに感じてもらえると思う。

あらすじと登場人物
中学生の男子、有馬公正は幼少時、母から厳しい指導を受け、正確無比な演奏で数々のコンクールで優勝し、「ヒューマンメトロノーム」とも称された。しかし母の死をきっかけに、ピアノをやめてしまう。
4月の春、そんな彼の前に突然ひとりの女の子が現れる。彼女との時間を過ごすうちにモノクロだった彼の世界はカラフルに変わっていく。

物語の主人公の有馬公正。中学3年生。
性格は真面目、根暗、盗撮魔(かをり談)
幼少時ピアノコンクールの賞をそうなめにし、ピアノ界では知らない人はいないくらいの神童だった。母親の死後ピアノをキッパリとやめてしまう。

物語のヒロイン、宮園かをり。中学3年生。
バイオリニストとして圧倒的で個性的な演奏で聴いた人の記憶に残る演奏をする。物怖じせず、明るく活発な性格。公正の親友の亮太に恋をしている。

澤部椿(つばき)、中学3年生で公正の幼なじみ。公正のことは弟の様に思っている。
ソフトボール部のキャプテンで口よりも手が先に出るタイプ。公正が再びピアノを始めくれたら何かが変わるかもと期待している。

渡亮太、中学3年で公正の幼なじみで親友。
サッカー部の主将でモテモテ野郎。
モテるだけあって人への気遣いができ、かをりの好意にも紳士的に受けている。公正のかをりへの恋心も気付いている。

感想
なんと言っても『ほろ苦い!』もうこれだけで悶えながら見ること間違いなし!
アニメ化されて初めて完成するのではないか?というくらいの出来栄え。
そりゃそのはず!漫画は音がないがアニメでは音がある。ピアノ、バイオリン、「音楽」の物語に音があると無いのでは、見る方の感情の入り方が全然違う‼︎
実際にアニメを見るとピアノで奏でるクラシックの音色が本当に素晴らしく、台詞の代わりに色々と物語ってくれる。涙が出てくる。
物語は小さな恋と少年の成長の物語だが、いろんな台詞、形容詞で感情を表現している。
もう一度言ってもいいですか?
『ほろ苦さ』で悶え苦しみ、涙が止まらなくなります。

最後に
私が一押ししたいのは公正の親友の亮太。
公正のかをりに対する気持ちも知っていて、一歩引きながら公正の背中を押したり、前に出て公正に背中を追わせたり、いろいろ親友を気遣って真剣に公正やかをりと向き合ってる。

サッカー部のキャプテン、チャラそうに見えても本質はいろんなことに誠実なんだなぁと、おじさんは感心した。こいつはモテるわ…。
公正がひとつひとつしっかりと成長していく様、自分の言葉にできない想いにキチンと名前を付けていく様、言葉にできないことは音楽で奏でる…。
その時の物語に流れる音楽は心に響かないはずがない。
春にひとりの女の子と出会い、また春が来る。14歳の少年の、たった1年の物語。
きっと心に残る作品になると思います。
